Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】

おそるおそる気持ちを声に出す。

『本当に…本当に…あっちゃんなの…?』

これは、幻なんかじゃないよね…?

あっちゃんはフッっと軽く笑って、両手をあこに向かって広げて、少し腰を落とした。

「あれ?
っかしいーなぁ…?

俺の好きなヤツは、すぐに俺に飛込んで来るヤツなんだけどなぁ?」

あっちゃんは青白い顔をしながらも、八重歯を出して笑っている。

ジャリッ…

勇気を出して、右足を一歩前に出してみる。

…ホッ。

良かった…
本物のあっちゃんだ。

あっちゃんは消えたりせずに、そこで笑っている。

「どーしたぁ?

甘ったれー!
わぁーがぁーまーまー!
泣き虫ー!

…弱虫ー!」

そうだよ?

甘ったれだよ。
かがままだよ。
泣き虫だもん…

でも…弱虫じゃないもんっ!!

『うるさーいっ!(笑)
弱虫は余計ですーっ!!』

ドン!!

思わずおもいっきりあっちゃんの胸に飛込んだ。

「…ってぇ…すげえバカ力!(笑)」

あっちゃんの声がかすれていた。

………???