『おまえは、人間だろ』 魔王さまは、それを聞いて呆れて蹴ってきた。 『それより、私が乗り込めば船も言うこと聞くのではないか?魔王だしな』 続けてそう言うので、それは皆で反対した。 『じゃあ、どうするんだ?』 『では、魔族でも支配不能ということにしておいて、』 『しておいて?』 『新しく発見した魔王さまとの接触を先にすませましょう』 『おまえ、ずるいな』 『魔王さまに無傷で会うチャンスですので』 これも、今回の魔王騒動の流れを決める一端。