「しぃちゃん、どうしたの?」 「えっ?」 「何か難しい顔してる。」 頭の中で、まだ居もしないムサシの彼女の事を考えていただけで、胸の奥がズキンと痛んだ。 ダメだね。 いつそうなってもいい様に覚悟してなきゃいけないのに。 「ムサシさぁ、今年は貰ったチョコ全部食べなきゃダメだよ?」 きっと今まで私が何にも考えないで食べてしまっていたチョコの中には、本当にムサシの事が好きで、大好きで一緒懸命、勇気を出して用意した女の子のチョコもあったはずだよね。 「しぃちゃんのチョコしか食べない。」 .