ザッザッザッ
足音が近づいてきた。
「木に登って!ここに突っ立ってたらすぐにやられちゃう!!」
私たちは近くの木に大急ぎで登った。
眼下は20人程の隣国の悪者たちで埋め尽くされた。
みんな灰色の服装で弓も灰色。
剣まで灰色だ。
「どうする?」
ユカが聞く。
「奇襲をかけるわ」
アズミが剣を持ち、下の様子を伺う。
「ダメッ!!」
「行くわよ」
私が止めるのも聞かず、アズミが言い、木から飛び降りた。
隊長らしき人の肩を蹴り、地面に着地する。
私は腰の短剣を抜いた。
長剣は背中に担ぐようにして持っている。
私も飛び降り、部隊の真ん中の人を蹴り、空中で一回転して着地した。
怒号があがる。
アレンとヒュウガも飛び降り、部隊と睨み合った。
アズミは長剣を構え、隊長と向かい合う。
隊長が動いた。
アズミは敏感に反応し、攻撃を交わした。
「やぁ!!」
長剣を振り降ろしたが、はずれた。
シュッ
アズミの耳元を剣が掠めた。
速い…
相手の動きは速かった。
アズミは再び、剣を振り降ろしたがまたはずれた。


