暗闇を走り抜けて、ゲームセンターの古ぼけた看板の灯が見えてくると、救われた気がした。 同級生の男の子が数人いた。 なんだかそれだけで、ホッ!と笑顔がこぼれた。 帰り道… 初めての時は飛び出した事をかなり後悔していた。 また暗闇を通過しなければならない。 全身に力を入れて、とにかく走っていた。 こんな事を度々繰り返すようになった。