それでもわたしは生きている

冬なのに暖房器具のない4帖半の、勉強机とタンスくらいしかない、子供らしくない殺風景な部屋で…

寒そうに布団にくるまり、ボーッとしてた…

ボーッとしてた…

私が入ってきて、嬉しかったんやね。

寂しかったんやね、リュウ…

でもリュウは、今日のタケみたいに、寂しい…って…誰にも言えず、まだ幼いのに、ジッと我慢しとったんやね。

そういえば私…
弟と会話した記憶がない…

「お姉ちゃん!」って呼ぶ声と、とにかく私の前ではいつも笑ってる弟しか思い出せない。

心が痛い…


ひとりで母の元へ逃げてしまった罪悪感…



しばらく洗面所で、手を洗い過ぎた…




「彼女が寂しかった気持ちわかったんやったら、戻る?」

私は笑顔で優しく、本当にそれでもいいと思ってタケに聞いた。

タケはテンション高く

「ムリムリムリムリムリ!!」

って、首を振りまくった。




「もしもし、ユウカ?ソウタは元気か?風邪引いてないか?」

「うん、元気やで。何?」

母からの電話。

私はいつも無愛想。

「保育園は冬休みあるんか?仕事は?たまにはソウタ預かったるから、ゆっくりするか?」

タケと一緒なのは勿論知らない。