それでもわたしは生きている

「ユウカ?今どこ?いつ帰ってくるん?」

「へ?何アンタ、もしかして寂しいん?」

「うん…はよ帰ってきて」

タケは本当に寂しそうな、小さな声で言った。

―うそっ!可愛い!可愛過ぎる!―

私は電話ボックスの中でひとりニヤケた。


ソウタ以外の男に、寂しいから早く帰ってきてなんて…初めて言われた。

なんかキュンとしてしまった私はドライブを終了してもらった。



「ただいまぁ!」

車で眠ってしまったソウタを抱え、部屋のドアを開ける。

「おかえり、ユウカ!」

部屋の奥から超~笑顔でタケが顔を出した。



ズキッ!



「あ…た、ただいま!」

ソウタを布団に寝かせ、手を洗う。

「なんなんタケ!帰りを待つ人の寂しさがちょっとはわかったん?」

洗面所から声を張り上げ、タケに話しかけながら、今ズキッと痛んだ心の痛みがなんだったのか自分の心を探った。



リュウだ…



リュウの…
弟のあの時の満面の笑顔と重なったんだ。

私が部屋に行った時、まだ8時だというのに、小学2年の弟は…

父もオバサンも私も、まだ鍋をつついていたのに、小学2年の弟は…