生徒会長様の、モテる法則




「そいやぁさ」





授業中。
いつの間にか、ハルと話すのが日課になってしまっていた。

というか、彼と以外話したことがない、

私が書記になってから、嫌がらせの類は意外にも起きていなかった。
が、私には未だに女子のお友達は無く、話しかけられもしないのだ。


なんだろう、牽制されてる感がヒシヒシ伝わってくる。




「技術学芸会の出し物、なんでうちのクラス演劇なの?」



「多数決!あー…リンがあと一週間早く来てれば参加出来たのにね」


「私が全力で反対したってむりっしょ」


「そだねー、満場一致に近かったし」


ハルはノートの欄外にハートを書いた。
私はすかさず真ん中に切れ目を入れてやる。
今の気持ちを表現したつもりだ。


演劇…、出来ればライオンキングとかがいい。
ミュージカルみたいな。


下手して“ロミオとジュリエット”とかになってみろ。
確実要冬真がロミオだろう。


怖い…!
寒気がする…!!



「演目決まってんの?」


「まだだよー近々決めるんじゃない?」


「へぇ」


「…」

「…」



「「…」」





「リン」


「なに?」


「いつから彩賀ちゃんに目付けられたの?」


「こないだから…」



そう、女の子の友達は居ないのだが授業中・休み時間・昼休みと絶え間なく刺さる視線と、私は戦っている。

ハルの三つ隣の席から感じる、あの舐め回すような視線は正に彼女。


三権分立の設立者、疑惑のあの子だ。

後から知ったのだがあの集団は“管理局”だったようで、そのボス・彩賀涼華【サイガ-リョウカ】は恐ろしいことに同じクラスだったらしい。


監視されている。



間違いなく監視されている。


ここ数日間、ハルとの会話が時々不自然に止まるのもこの視線のせいだった。



「呼び出された次の日からずっとなんだわ」


「おれも気付いてたけど我慢してたんだよ、突っ込むの我慢してたんだよ」



「怖いね」


「ね…」