… ゆっくりと後ろを振り返った。 夕日に照らされ、眩しそうにしている人が、いた。 「…誰?」 私は強い風で乱れた髪を直しながら、そう聞いた。 「何してたんだ?」 私の質問が聞こえなかったのか分からないが、聞き返された。 「えっと…、幸せがほしくて」 「だから花びらとってたのか?上川由良さん。」 「はい。」 …何で私の名前知っているのだろう。 「それで幸せになれるのか?」 「はい、多分…」 「そうか、よかったな。」 そんな優しい目で見つめないでよ。 胸がキューンと締め付けられる。