花火も終わり、私たちも帰ることにした。 「もう少しすると、学校始まるよね。」 薫が憂鬱そうに言う。 「今年の夏休みって、5人で会った時ぐらいだったよ。楽しかったのは…。」 幸江の言葉に、祥も賢志もうなずいていた。 「今度会うのは、新学期かな?じゃあ解散するか!」 祥の合図で私たちは惜しみながら、別れた。