「おっはよー!莉李!賢志君!」 幸江が手を振って挨拶した。 クラスの中も、卒業式を控えて、わいわい賑わっていた。 「今日は二人で来たんだね!」 薫が笑顔でやってきた。 「まあ、最後だからね。」 私は、明るく言った。 式が始まるまで、私たちはずっと喋りっぱなしだった。