朝方まで降り続けていた雨が、嘘のように止み、
水彩画で描いたような透明度の高い青空が広がる。

白く、煙のような雲が、緩やかな風に流れされている。            

思い出がたくさん詰まった私の部屋も、すっかり片付けられ空っぽになっている。
こんなに広かったっけかな?

 
窓を開け、空を見上げる私の頬に、まだ冷たい早朝の風が、私の頬を撫でる。


三時間後には、私は純白のウェディングドレスを着て、
四時間後には、私は父と腕を組み、バージンロードを歩いてるだろう。

きっと、私彼も、笑っちゃいそうなくらい、お互い緊張してる中、誓いのキスを交わし、指輪の交換をする。              
みんなに見守られ、祝福の中、私は今日結婚をする。

私の選んだ道は、間違ってないよね?

チクリと痛む胸に、彼の笑顔とタバコの匂いがよみがえる。