男はレジに向かい、「Call Your Name」を返却していた。
そして、なにか店員とやりとりをしているようだった。
その内容は達也のいる場所からでは聞き取れなかった。

しばらくすると、店長まで現れ、みんな深刻そうな面持ちで何か話している。
男は何度も、何度も深く頭を下げていた。
何分後かに男が店を出ようとすると、達也はこの2週間の真相
幸田さんの真相を知りたいという衝動にかられ、店の入り口付近でたまらず男に話し
かけた。

「あっ・・・あのっ!!」

男は達也に背を向けたまま、ピタリと立ち止まった。

「あのっ、今持ってきた映画・・・そのっ・・・」

男はゆっくりと振り返ると、覇気のない低い声で言った。

「・・・。君は、もしかして娘のお友達・・・?」

「・・・はっ・・・はいっ!!」

達也はつい反射的にそう答えてしまった。
すると男は何か、ためらっているような深刻な面持ちで口を開いた。

「そうか・・・君には連絡が回っていなかったんだね・・・」


「娘は死んだんだ・・・・。3週間ほど前に。自殺だった。」



達也の心は動くのを止めた。

 To be continued・・・!!