「わかってるよ。じゃ、また学校でね。」


そう言ってかなは電話をきった。


もう考えるのは嫌だ。


あたしはそう思った。それにあの調子じゃ、宏明にも電話してるだろうな。もうすぐ夏休みが終わる。


夏の始まりと終わりじゃ、気持ちが全然変わっていた。