「ここ、いいかな?」


大学に入学したての4月、あたしは三人がけの席で仲良くなったばかりのかなと授業を受けていた。


「あっ、はい!どうぞ。」


あたし達は横にずれた。


―なんだか優しそうな人だなぁ―


それが知哉の第一印象だった。