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まさか―― ハルコに何か言われたのだろうか。
それとも、結婚式の話などで疲れてしまったのか。
はたまた、体調でも悪いのでは。
この時ばかりは、カイトの頭の中には、山ほどの懸念事項が巡る。
だから、ダイニングの方へ行ってしまおうとした腕を捕まえる。
「……?」
最初は、無言で首を微かに傾けて見せた。
いまの彼女の様子に、疑問を覚えているということをアピールしたかったのだが、向こうの方が戸惑っている。
なぜ、引き留められたか理解出来ていないのだ。
「どうした?」
だから、しばらくの沈黙の後で、ようやくそう口に出した。
嘘がつけない顔というものがある。
カイトも、余り人のことは言えないのだろうが、今の彼女はモロにそれだった。
あう、と言葉に詰まったような顔になった後、「ダイニングで待っていて」と言い残すや、二階に上がってしまったのだ。
カイトは、ヤキモキしていた。
何かあったのだということは、これで確実なのだが―― その答えは、まだ出ていないのである。
そんな中途半端な状態で、ただ待つというのは、拷問に近いところがあった。
ダイニングまで行けずに、廊下のところでウロウロしてしまう。
我慢が限界に近づいて、階段の方に近づいた時、上の方から降りてくる足音が聞こえて、慌ててダイニングに飛び込んだ。
そこは、廊下なんかとは違って暖かく彼を迎え入れたけれども、それよりもこれから彼女が入って来て、何を言い出すのかが気になった。
ドアが開いて、彼は自分が緊張しまくっていることに気づく。それを振り払うより先に、メイが入ってきた。
「ご、ごめんなさい……」
一言目は。
それだった。
メイの手には、平たい箱が抱えられている。
彼女は、カイトに近づくと身体で箱の一部を支えるようにして、ふたを外して見せたのだ。
まさか―― ハルコに何か言われたのだろうか。
それとも、結婚式の話などで疲れてしまったのか。
はたまた、体調でも悪いのでは。
この時ばかりは、カイトの頭の中には、山ほどの懸念事項が巡る。
だから、ダイニングの方へ行ってしまおうとした腕を捕まえる。
「……?」
最初は、無言で首を微かに傾けて見せた。
いまの彼女の様子に、疑問を覚えているということをアピールしたかったのだが、向こうの方が戸惑っている。
なぜ、引き留められたか理解出来ていないのだ。
「どうした?」
だから、しばらくの沈黙の後で、ようやくそう口に出した。
嘘がつけない顔というものがある。
カイトも、余り人のことは言えないのだろうが、今の彼女はモロにそれだった。
あう、と言葉に詰まったような顔になった後、「ダイニングで待っていて」と言い残すや、二階に上がってしまったのだ。
カイトは、ヤキモキしていた。
何かあったのだということは、これで確実なのだが―― その答えは、まだ出ていないのである。
そんな中途半端な状態で、ただ待つというのは、拷問に近いところがあった。
ダイニングまで行けずに、廊下のところでウロウロしてしまう。
我慢が限界に近づいて、階段の方に近づいた時、上の方から降りてくる足音が聞こえて、慌ててダイニングに飛び込んだ。
そこは、廊下なんかとは違って暖かく彼を迎え入れたけれども、それよりもこれから彼女が入って来て、何を言い出すのかが気になった。
ドアが開いて、彼は自分が緊張しまくっていることに気づく。それを振り払うより先に、メイが入ってきた。
「ご、ごめんなさい……」
一言目は。
それだった。
メイの手には、平たい箱が抱えられている。
彼女は、カイトに近づくと身体で箱の一部を支えるようにして、ふたを外して見せたのだ。


