冬うらら2

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 約束の店の前は駐車禁止だったので、近くの有料駐車場に止めて、ツバサは歩いて店までやってきた。

 時計を見ると、18時半にもなっていない。

 約束の時間の30分以上も前だ。

 しばらくウロウロしてはいたものの、彼女に早く会いたい気持ちを、彼は止めることが出来なかった。

 こっそり入れば大丈夫さ!

 そう決着づけたツバサは、そっとドアを開けたのだ。

 しかし、そっとしてくれなかったものがあった。

 ドアについているベルだ。

 それがチリリンと音を立てて、彼をびっくりさせる。

 これでは、誰か入ってきましたよー、と宣言しているようなものではないか。

 焦ったツバサだったが、彼の瞳の中には、ぱっと店内の様子がパノラマで飛び込んでくる。

 その一番スミに。

 たとえ今日は結婚式仕様で、いつもより綺麗だからといって、ツバサがマイハニーを見間違うハズがなかった。

「リエ!」

 余りの嬉しさに飛び出した声は、彼にしてみれば―― 「ちょっとだけ」大きめのものだった。