◎
「もっとゆっくりしてきてもよかったのに」
ふふふ。
しかし、ちょっと意地悪な言葉が出てしまうのは。
その紳士がやらかした、過去の所業のせいである。
確かに自分が惹かれはするが、それはやりすぎでしょう、という範囲まで踏み込んだ時のことは、どうしても忘れられないのだ。
今となっては、その事実で2人の関係をどうこうしようというワケではなかったが、それでも時々、思い出の箱から取り出して、ふっとホコリを吹いてしまいたくなる。
あの事実がなければ。
多分、もっと違った結婚生活になっていたのではないかと思う。
何の障害もなく、当たり前のように結婚していたのだと。
過去の障害の上に、いま成り立っているのだ。
その事実だけは、ハルコは忘れたりしなかった。
自分とソウマの、数少ない『ワガママ日記』の1ページ。
「おいおい…ああ、あっちはいい雰囲気だな」
妻の言い様からでは、その奥深くまでは気づかなかったのだろう。
苦笑した後、ソウマは視線を、ハナとワンコの社長に向けた。
多分、出会ったのは初めての2人だ。
その2人が、この二次会を期に、どういう風に発展していくか、ハルコもちょっと気になるところではある。
「もっとゆっくりしてきてもよかったのに」
ふふふ。
しかし、ちょっと意地悪な言葉が出てしまうのは。
その紳士がやらかした、過去の所業のせいである。
確かに自分が惹かれはするが、それはやりすぎでしょう、という範囲まで踏み込んだ時のことは、どうしても忘れられないのだ。
今となっては、その事実で2人の関係をどうこうしようというワケではなかったが、それでも時々、思い出の箱から取り出して、ふっとホコリを吹いてしまいたくなる。
あの事実がなければ。
多分、もっと違った結婚生活になっていたのではないかと思う。
何の障害もなく、当たり前のように結婚していたのだと。
過去の障害の上に、いま成り立っているのだ。
その事実だけは、ハルコは忘れたりしなかった。
自分とソウマの、数少ない『ワガママ日記』の1ページ。
「おいおい…ああ、あっちはいい雰囲気だな」
妻の言い様からでは、その奥深くまでは気づかなかったのだろう。
苦笑した後、ソウマは視線を、ハナとワンコの社長に向けた。
多分、出会ったのは初めての2人だ。
その2人が、この二次会を期に、どういう風に発展していくか、ハルコもちょっと気になるところではある。


