◎
ハルコは。
あの元気なハナが、夫の腕にすがりついたのを見た時、多少ならずも胸が騒いだのだ。
酔った席では、起こりがちな出来事であることと、相手の女性にもソウマにも、邪心がないことは分かっていたので、慌ててそれをうち消したが。
シュウをたしなめて引き離し、自分が席に戻ってきてからしばらくして。
ようやく、ハナから逃げてきたソウマが隣に座る。
騒ぎの本人は、飲み過ぎで目をぐるぐるにしてしまったらしく、ワンコの社長に連れられて奥の方へと、半分抱えるように連れて行かれていた。
あらあら。
そういうのを見ると、尚更安堵と微笑みが漏れた。
どうやらあの西部の色男は、可愛い子に巡り会ってしまったようだ。
これまでは、いろんな女性に蝶よ花よとしているところは見ていた。
特に、披露宴会場では。
しかし、いまはもうあのハナにしか、構っていないのだ。
本人が、気づいているかどうかは別にしても、ハルコの笑みを誘ってしまう。
「いやあ、参った参った」
苦笑しながら、とりあえず一つフライドポテトを取り上げると、口の中に放り込む夫。
そう言えば、向こうの席ではスモークサーモンにも、そんなことをしていた。
フォークとナイフを、鮮やかに使いこなせる紳士のくせに、そうじゃない部分もアピールしようというのか。
実際、ソウマは紳士な部分だけではなかった。
経営コンサルタントという仕事をしながらも、幻の植物を求めてジャングルの中に分け入る男である。
何でもソツなくこなせながらも、冒険心に満ちあふれているのだ。
現地で出される食事は何でも食べるぞ―― そんな紳士が、どこにいるのか。
詳しいメニューを想像したくはなかったが、でもそんな男だからこそ、自分は惹かれたのかもしれない。
ハルコは。
あの元気なハナが、夫の腕にすがりついたのを見た時、多少ならずも胸が騒いだのだ。
酔った席では、起こりがちな出来事であることと、相手の女性にもソウマにも、邪心がないことは分かっていたので、慌ててそれをうち消したが。
シュウをたしなめて引き離し、自分が席に戻ってきてからしばらくして。
ようやく、ハナから逃げてきたソウマが隣に座る。
騒ぎの本人は、飲み過ぎで目をぐるぐるにしてしまったらしく、ワンコの社長に連れられて奥の方へと、半分抱えるように連れて行かれていた。
あらあら。
そういうのを見ると、尚更安堵と微笑みが漏れた。
どうやらあの西部の色男は、可愛い子に巡り会ってしまったようだ。
これまでは、いろんな女性に蝶よ花よとしているところは見ていた。
特に、披露宴会場では。
しかし、いまはもうあのハナにしか、構っていないのだ。
本人が、気づいているかどうかは別にしても、ハルコの笑みを誘ってしまう。
「いやあ、参った参った」
苦笑しながら、とりあえず一つフライドポテトを取り上げると、口の中に放り込む夫。
そう言えば、向こうの席ではスモークサーモンにも、そんなことをしていた。
フォークとナイフを、鮮やかに使いこなせる紳士のくせに、そうじゃない部分もアピールしようというのか。
実際、ソウマは紳士な部分だけではなかった。
経営コンサルタントという仕事をしながらも、幻の植物を求めてジャングルの中に分け入る男である。
何でもソツなくこなせながらも、冒険心に満ちあふれているのだ。
現地で出される食事は何でも食べるぞ―― そんな紳士が、どこにいるのか。
詳しいメニューを想像したくはなかったが、でもそんな男だからこそ、自分は惹かれたのかもしれない。


