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「ねーねー! ちょっとお話しましょ! お酌してあげるから!」
掴んだ手を、絶対に離すもんか。
根気勝ちして、洗いざらいしゃべらせてやる―― 酔っているせいもあるのか、超絶ワガママかつ強引になっている、第三開発部の紅一点だった。
そのまま、ズルズルと空いてそうな席に引っ張っていく。
「お、おい…」
困ってはいるが、ふりほどけないでいる。
ますます高まる勝利感に、燃えていたというのに。
「あかん! 何しとんのや!」
その手が、いきなり強い力でもぎはがされた。
元秘書の夫の位置からでは、物理的に不可能な角度からの力だ。
えっ?
振り返ると。
ハナの手を掴んでいるのは。
「……何で、あんたなのよー!!」
101匹ワンちゃんの親玉だった。
もう、彼との話は終わったはずだった。
というか、最初から別段ハナの心をそそりまくるような、ステキなお話はなかった。
ワンコは、結構いいソフトを作りはするが、コウノのようにハナのツボをぐいぐい押すようなゲームとは主旨が違うのだ。
それに、社長はこっちの方が、色男の伊達男だ。
そんな男を前にすると、ムキになって興味を失うハナにしてみれば、この場面で一番おいしいのは元秘書の夫であり、ワンワン物語ではなかった。
「離してよ!」
ブンッッ!
思い切り、手に力を込めて振り払う。
するとぱっと手は離れたが、腕に勢いを込めすぎていて足がよろける。
視界のハシに、遠ざかっていく元秘書の夫が見えた。
逃げるなぁ~!!!
自分がよろけた挙げ句、倒れそうになっているというのに、この期に及んで、まだ彼女の興味はそっちに行っていたのだった。
「ねーねー! ちょっとお話しましょ! お酌してあげるから!」
掴んだ手を、絶対に離すもんか。
根気勝ちして、洗いざらいしゃべらせてやる―― 酔っているせいもあるのか、超絶ワガママかつ強引になっている、第三開発部の紅一点だった。
そのまま、ズルズルと空いてそうな席に引っ張っていく。
「お、おい…」
困ってはいるが、ふりほどけないでいる。
ますます高まる勝利感に、燃えていたというのに。
「あかん! 何しとんのや!」
その手が、いきなり強い力でもぎはがされた。
元秘書の夫の位置からでは、物理的に不可能な角度からの力だ。
えっ?
振り返ると。
ハナの手を掴んでいるのは。
「……何で、あんたなのよー!!」
101匹ワンちゃんの親玉だった。
もう、彼との話は終わったはずだった。
というか、最初から別段ハナの心をそそりまくるような、ステキなお話はなかった。
ワンコは、結構いいソフトを作りはするが、コウノのようにハナのツボをぐいぐい押すようなゲームとは主旨が違うのだ。
それに、社長はこっちの方が、色男の伊達男だ。
そんな男を前にすると、ムキになって興味を失うハナにしてみれば、この場面で一番おいしいのは元秘書の夫であり、ワンワン物語ではなかった。
「離してよ!」
ブンッッ!
思い切り、手に力を込めて振り払う。
するとぱっと手は離れたが、腕に勢いを込めすぎていて足がよろける。
視界のハシに、遠ざかっていく元秘書の夫が見えた。
逃げるなぁ~!!!
自分がよろけた挙げ句、倒れそうになっているというのに、この期に及んで、まだ彼女の興味はそっちに行っていたのだった。


