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またも、妻がよそってくれたナッツサラダを、ありがたく頂戴していたソウマは、どこからか逃げ出してきた女子社員2人の話を小耳に挟んだ。
「もう、いきなりあんなところにくるんだもん、びっくりしたわ」
「ああ…せっかく、ワンコの社長さんと…」
「信じられないわよねぇ」
不満たらたらだ。
彼女らの言葉の先を見ると、シュウがぴったりと、伊達男にくっついている。
実際は向かい合わせなのだから、物理的にくっついているワケではないのだが、あのカタブツのオーラが、そう言っているのだ。
絶対に離れません、と。
どうやら、よっぽど大事な得意先らしい。
しかし、相手が相当迷惑しているのは、この距離からも分かる。
助け船を出そうか出すまいか、ソウマが考えていると、どうやら耐えきれなくなったのか、彼は席を立ってトイレに逃げ込んだのだ。
やれやれ。
せっかくの二次会なのに。
「ああ、協力会社の社長さんね」
ハルコに聞くと、すぐそんな答えが返ってきた。
名前をタロウ・タナカというらしい。
伊達男な外見と正反対の、シンプルな名前だ。
あの独特の西部なまりを、ソウマはよく覚えている。
何しろ、タロウがカイトに、とどめを刺したのだから。
彼の、軽い気持ちで吐いたであろう言葉で、今頃自宅では―― いや、その辺りのことは、考えないようにしよう。
ソウマは苦笑しながら、頭の中の光景をやりすごした。
またも、妻がよそってくれたナッツサラダを、ありがたく頂戴していたソウマは、どこからか逃げ出してきた女子社員2人の話を小耳に挟んだ。
「もう、いきなりあんなところにくるんだもん、びっくりしたわ」
「ああ…せっかく、ワンコの社長さんと…」
「信じられないわよねぇ」
不満たらたらだ。
彼女らの言葉の先を見ると、シュウがぴったりと、伊達男にくっついている。
実際は向かい合わせなのだから、物理的にくっついているワケではないのだが、あのカタブツのオーラが、そう言っているのだ。
絶対に離れません、と。
どうやら、よっぽど大事な得意先らしい。
しかし、相手が相当迷惑しているのは、この距離からも分かる。
助け船を出そうか出すまいか、ソウマが考えていると、どうやら耐えきれなくなったのか、彼は席を立ってトイレに逃げ込んだのだ。
やれやれ。
せっかくの二次会なのに。
「ああ、協力会社の社長さんね」
ハルコに聞くと、すぐそんな答えが返ってきた。
名前をタロウ・タナカというらしい。
伊達男な外見と正反対の、シンプルな名前だ。
あの独特の西部なまりを、ソウマはよく覚えている。
何しろ、タロウがカイトに、とどめを刺したのだから。
彼の、軽い気持ちで吐いたであろう言葉で、今頃自宅では―― いや、その辺りのことは、考えないようにしよう。
ソウマは苦笑しながら、頭の中の光景をやりすごした。


