冬うらら2


「失礼します…」

 ほら。

 また、リエサイドから近づいてきたウェイターが、空いた皿を引き上げに来る。

 ちらりと見せた流し目に、今度はさすがの秘書様も気づいたようだ。

「あら…」

 どういう意味の視線だったのか、はっきりと気づいた瞳をしたが、すぐにリエは自分を取り戻した。

 視線をゆっくりとそらし、何事もなかったかのようにビールのグラスを持ち上げる。

 あらあら。

 彼女の性格なのか、はたまた彼への義理立てなのか―― どちらか分からないけれども、ほとんどプライベートを知らない リエの一面が見えたようで、少し楽しくなったハルコだった。

 彼は、迎えに来るのかしらねぇ。

 ハナにリエ。

 二次会は、楽しい材料を抱えたまま、まだ始まったばかりだった。