冬うらら2


「あの…そうですね。お仕事の邪魔しちゃいけないですから…」

 この空気を壊したかったのだろうか。

 メイが、慌てたように立ち上がった。

 少なくとも、カイトとソウマを同じ空間に置いておいては危ないと―― さすがに、彼女も分かってきたのだろう。

「じゃあ、ダイニングにでも行きましょうか?」

 ハルコは、にっこにこになった。

 移動の雰囲気を作り出すように、机の上のパンフレットを片づけ始めたのだ。

「そうだな…それじゃあ、後は彼女の方と下で相談して…」

 ソウマがとどめを刺した。

 ぐぐぐっっっ。

 ソファから立ち上がると、座っているカイトの拳が、ぎりぎりと握りしめられているのが分かる。


「邪魔じゃねぇ!!!!!」


 どぎゃーん。

 カイトは、吠えた。

「あら、そう? それなら、ここで相談しようかしら…うふふ」

「そうさせてもらうか…それなら、彼女もいろんなことを決める時に心細くないだろうしな」

 ソウマは、内心でヒューッと口笛を吹く。


 彼女は、やっぱり魔法使いだった。