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「結婚…しちゃうの?」
じわっと、目に涙を浮かべてユウが繰り返す。
「うん、そう」
こくりと、彼女は頷いて。
ユウの頭を撫でてあげる。
「もう、ユウのお姉ちゃんじゃないの?」
置いていかれるような目で見られて、メイは困った。
やっぱり、まだいろんな好きや大事の意味を、この子は理解していなかったのだ。
「ううん、ずっとユウちゃんのお姉ちゃんよ」
ぎゅっと、パジャマの身体を抱きしめてあげる。
母性本能というものを、ユウにはずっと覚えてきた。
そういう気持ちで、ぎゅっと。
「ホントに?」
肩越しに心配そうな声。
「ホントよ」
ぽんぽんと、背中を叩く。
「結婚式には来てね。ユウちゃんも…お姉ちゃんをお祝いしてくれると、すごく嬉しいな」
そっと、離して顔をのぞき込む。
うん、と小さく頷いてくれて、胸があったかくなる。
リンの方を見上げると、『お見事』という風に目を細めてくれた。
「ほら、お前はもう寝ろ…カゼをうつすぞ」
ついに、貫禄のあるマサの大きな手が伸びてきて、ユウの身体を奥の方に引きずり戻してしまった。
おねーちゃーん、と最後まで手足をバタバタさせていたが、ついにその声も遠くなってしまう。
う。
こうなると、居心地が悪いのはメイだ。
これから振り返らなければならない。
そこには、カイトがいる。
さっきまで、ユウを相手にいろんなことを言ったのだが、それを全部聞いた人が後ろにいるのだ。
どんな顔をして振り返ればいいのか。
「結婚…しちゃうの?」
じわっと、目に涙を浮かべてユウが繰り返す。
「うん、そう」
こくりと、彼女は頷いて。
ユウの頭を撫でてあげる。
「もう、ユウのお姉ちゃんじゃないの?」
置いていかれるような目で見られて、メイは困った。
やっぱり、まだいろんな好きや大事の意味を、この子は理解していなかったのだ。
「ううん、ずっとユウちゃんのお姉ちゃんよ」
ぎゅっと、パジャマの身体を抱きしめてあげる。
母性本能というものを、ユウにはずっと覚えてきた。
そういう気持ちで、ぎゅっと。
「ホントに?」
肩越しに心配そうな声。
「ホントよ」
ぽんぽんと、背中を叩く。
「結婚式には来てね。ユウちゃんも…お姉ちゃんをお祝いしてくれると、すごく嬉しいな」
そっと、離して顔をのぞき込む。
うん、と小さく頷いてくれて、胸があったかくなる。
リンの方を見上げると、『お見事』という風に目を細めてくれた。
「ほら、お前はもう寝ろ…カゼをうつすぞ」
ついに、貫禄のあるマサの大きな手が伸びてきて、ユウの身体を奥の方に引きずり戻してしまった。
おねーちゃーん、と最後まで手足をバタバタさせていたが、ついにその声も遠くなってしまう。
う。
こうなると、居心地が悪いのはメイだ。
これから振り返らなければならない。
そこには、カイトがいる。
さっきまで、ユウを相手にいろんなことを言ったのだが、それを全部聞いた人が後ろにいるのだ。
どんな顔をして振り返ればいいのか。


