冬うらら2


 ほとんど身体を拭くこともせずに、パジャマを着込む。

 ボタンは一つも止めないまま、部屋へ続くドアを開けた。

 バターン!

 力加減をしなかったので、ドアは勢いよく反対側にすっとんですごい音を立てた。

 メイ!?

 勢よく首を動かして、彼女の存在を探そうとする。

 が。

 しかし。

 探すまでもなかった。

 彼女は、ソファの方にいて―― カイトを見るや、まるで悪いことをして叱られた子供みたいな顔で立ち上がったのだから。

 ほっ。

 カイトが最初にしたのは、安堵したことだった。

 少なくとも、彼の頭によぎった怖い考えとは、無縁の状態だったからだ。

 そして、その顔を見れば分かった。

 後から入ってこなかったことを、ちゃんとメイは、自分でも分かっていたのである。

 別に、怒っちゃいねぇ!!

 慌ててカイトはそれを否定した。

 心の中で、だったが。

 何事かは気になるけれども、風呂のことくらいで目くじらを立てるつもりなどはないのだ。

 だから、そんな顔はしなくていいのである。

 ただ、やっぱりどうしても、理由は知りたかった。

『恥ずかしくて勇気がでなかったの』という言葉が聞ければ、多分納得してしまうだろう。

 そんなことくらい、と思いはするが、メイらしいではないか。

 しかし、ほかの別の理由だったら。

 オレの身体に、何か問題があんのか??

 一番最初に、それが気になる。

 男としては、重要なポイントだった。