冬うらら2


「カイトと一緒に幸せになるのを…私の大事な人たちが見てくれるのは…嬉しいから。ああ…久しぶりに、みんなに会えるんだ」

 今日、招待客の名前と住所を書き出したのだ。

 招待状を書くためだ。

 先日ちょっと近況を書いて、本当に仲のよかった友人とか近所の人には、別途はがきを出した。

 きっと、もう届いているだろう。

 あのはがきの後に、招待状が届くのだ。

 どんな風に、みんな思うだろうか。

「カイトのお父さんやお母さんにも、お会いできるし…」

 式場で、初めて会うというのも変な話だろうが。

 メイは、想像するとちょっと困った。

 気に入ってもらえなかったら、どうしようという気持ちもあるけれども、ちゃんと挨拶もせずに入籍してしまったということが、ちょっと後ろめたかった。

 そんなことをしようものなら、きっと彼女の父だったら怒るだろうから。

 ガタッ!

 いきなり、カイトはマグカップを落としそうになった。

 幸い、そんなに持ち上げてなかったので、テーブルにカップの底をぶつけた程度で済んだけれども。

「どうしたの…?」

 ただ、落としそうになっただけではない。

 カイトが、ハッとした顔をしていたのだ。

 しかし、メイの質問には答えず、彼は立ち上がるとコンピュータの方へと向かい―― しかし、手に取ったのはケイタイだった。

 ピポパポパポパ。

 すごい勢いで、番号を押し始める。

「オレだ…」

 相手が出たのだろう。

 メイは、瞬きをしながらその様子を見ていた。

「オレだっつってんだろ! ……カイトだ」

 あ。

 そこまで聞いた時、相手が何となく分かった。