冬うらら2


 いやもう、こういうことを考える基本はたった一つだ―― 悪フザケでもあるし、起き抜けにカイトが驚く様が、見たかったのだろう。

 そんなくだらないことのために、わざわざ気色の悪いマネをしたのだ。

「ソウマったら…もう、イタズラが過ぎるわよ」

 ほほほほほ。

 ソファの方では。

 セットの片割れが、やはり微笑んでいる。

「いやいや、情熱的でいいねぇ…しかし、お前がパジャマでよかったぞ。もし、毛布をめくってヌードだったらどうしようかと思っていたからな」

 まだ人のベッドの上で、ニヤけた勝手なことをベラベラと。


「出てけー!!!!」


 カイトは容赦なく蹴り落とした。

 ゼーハーと乱暴な呼吸で、ベッドの上に仁王立ちになる。

「やれやれ…冗談が通じないな」

 転がり落とされたソウマは、苦笑しながら立ち上がり、服を軽く叩いた。

 ひどく明るい室内。

 客と呼びたくない他人が2人。

 メイは―― いなかった。

 メイ!?

 カイトは、パジャマのまま慌てて周囲を見回した。

 そんな時、ドアが開いた。

 カイトは、心底ほーっとする。

 お茶をトレイに乗せたメイが、現れたのである。

 一瞬。

 ベッドの上の仁王カイトと、目が合った。

 彼女は、何でそんなところに立ちはだかっているのか分からないという表情を浮かべた直後、はっと視線をそらした。

 目をそらす!?

 まるで、カイトを避けるような素振りと瞳で、ソファの方に行ってしまうのだ。

 彼は、さっぱり理由が分からなかった。

 さっき、ソウマ相手にしくじったのを、見られていたワケでもないだろうが―― もしや!