「勇太、話があるから
寝室に来なさい」

親父と一緒に
俺は両親の寝室に向かう

東條は母親と妹と
一緒に御飯を食べているらしい

「お前の彼女か?」

俺は正直に
首を横に振った

「好きだけど
付き合っていない」

「彼女には恋人は?」

「いるけど
別れたいって言ってた」

「そうか」

親父は腕を組むと
ため息をついた

「あの子のご両親に
連絡をしようと思う

すぐに病院に行くべきだ

外科じゃない
産婦人科だ

専門外だからわからないが
性交の形跡があった

精液も……

何が言いたいかわかるか?」

「誰かに
無理やりヤラれたってこと?」

「そうだ
それも彼女は相当抵抗したようだ
体中に痣がある

もう一度
お前に聞くが・・・

彼女じゃないんだな?」

「彼女じゃないけど
付き合っている彼氏と
別れたら
付き合うつもりだよ」

「…わかった」