俺は朝霧 勇太
高校2年生だ

昔から
声が良い

…と言われ続けていた

体がでかく
目つきも鋭い俺が

唯一
自慢できるのが声だ


だから
俺は声が活躍できる応援団に
入部した

1年の春から
ずっと朝から夜まで
発声練習ばかり

各スポーツ部門の大会が
あれば
俺は大声を張り上げる

喉が
痛くても

出なくなるまで
俺は応援し続ける

それが俺の使命であり


最大の幸福だった








たぶん…