予感の雨は

天からの罰なのか…


灰紫の雲影

胸騒ぎがした



私を見つめる

かわいい小鳥

似合わぬ声が囁いた

「コンニチハ…ドロボウサン…」

私を横目に鮮やかな羽を広げてみせた


濡れた翼を優しく抱かれた小鳥は

あなたがいないと

飛べない…と

かぼそい声で鳴いていた



懐かしい愛のカゴに戻った小鳥は

あなたに見つめられても

あなたに抱かれても

遠くの空ばかり眺めてた



あなたのカゴに

ふたつの愛はいらない…