あれから約二時間が経った


やっと診察が終わったみたいで駆け寄った


「で!?なんなんですか??病気なんですか?!」


「はい・・・申し訳ありません。ですがもう手の施しようがないんです・・・誠に残念でなりません」


うそでしょ・・・?あんなに元気な萄哉が・・・?


「違いますっ!!病名を聞いてるんです!!」


「そうですか。あなただけにお教えしましょう。彼は生れつきの心臓病なんです・・・診察して解りましたが彼は長くても五年が限界でしょう」


嘘だこんなの


おかしいよ!!私は萄哉の部屋に駆けて行った


萄哉は、個室に入院することになった


「萄哉・・・??大丈夫なの??発作は―――・・・」


「うっせーよ!!!なんで来んだよ・・・っ俺がダセェーだけじゃねーかよォ・・・っ!!」


萄哉は初めて私の前で涙を見せた


これでもか!と言わんばかりに大粒の涙がボロボロボロボロ・・・


こんな萄哉初めて見たよ・・・


私は萄哉に駆け寄り強く抱きしめた


「大丈夫だよ!きっと治るよ!私が保証する!」


私は神に誓った。
その時が来るまで萄哉を愛し抜くことを――・・・