ったじゃん?上手く言えなくてさ」


照れ臭がりながら萄哉は答えた


そうして初めて萄哉に愛されていたことに気がつく


私の夢はただ、萄哉に好きでいてほしいだけ――・・・


「なぁ―・・・まこ―?俺の話し聞いてる――??」


ただ私だけを見ててほしいだけ


「ったく・・・かわいいヤツだな―・・・お前は」


夢をみた。とても幸せな夢


私と萄哉が結婚して、子を作って、幸せな家庭を持って・・・


そうだなぁ♪子供は三人欲しいなぁ♪


みんな女の子がいいな―・・・


ハッと目が開けた。と目の前には萄哉の顔が


そう。私の知らない間にキスしてたのだ


もうっ!油断も隙もないよっ!


萄哉は眠っていた。


「俺の―・・・ま―こ―・・に―・・・手ェ出してんじゃ―ねーよ―・・・」


なんて寝言・・・馬鹿さにはびっくりするよ


でも私は萄哉のそんな所が大好きなの♪


私は、萄哉の肩に寄りかかって再び目を閉じた


気がつくと、辺りは真っ暗


私は、萄哉を無理矢理起こした


「ねぇ〜萄哉〜起きて〜〜」


萄哉は一向に目を覚まさない


違和感を覚えた私はさっきよりも強く揺さぶってみた


するとみるみるうちに萄哉は地面に倒れこんだ


「萄哉!?ねぇっ!!返事してよぉっ!!」


萄哉からやっと返事が帰って来た


「ま・・・こ・・・っ誰・・・かを・・・っ呼んできて・・・」


息苦しそうな話し方・・・まさか『発作』!?


「わかった!!待っててね!?頑張って!萄哉!!」


走り出そうとした瞬間、手首を捕まれ引っ張られた


「どうしたの!?ねぇっ!萄哉?!離して!助け呼びに行けないよ!!」


萄哉は苦しそうに言った


「やっぱ・・・居て・・・っここに・・・っ死んでも・・・構わない・・・っお前をもう離したくないんだ・・・っ」


私は迷った。この手を振りほどいて助けを呼びに行くか
ここに残って萄哉が死ぬのを指を加えて見てるだけなのか


私は決めたここに残って萄哉を抱きしめることに


奇跡が起こ