───… …噂には聞いていたけれど。 「す、すご…!」 これほどまでに凄い学園だったなんて…。 見上げた先には、まるでお城のような、立派すぎるほどの建物。 ここが今日からあたしが通う“聖ペルラ学園”の校舎だ。 超一流のお嬢様ばかりが通う、由緒ある学園…らしい。 本来なら、一般庶民のあたしなんかが来るところじゃないのに。 ゴクッと喉を鳴らす。 背中まで伸びた、ストレートの黒い髪が風になびく。 覚悟を決め、あたしはおそるおそる学園の門に一歩足を踏み入れた。