【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~



白い息は宙を舞い

沈黙の空間を包み込む。




辺りに人は見られない。




俯く、一人の若き執事。


見つめる、二人のお嬢様。




決して交わることのない

それぞれの視線は


決して交わることのない

それぞれの想い。




空中に漂うのは

…冷たい、北風。


心中に漂うのは

…悲しい、思い出。