外に出ると、辺りはうっすらと明るくなり始めていた。 「うぇ~、もう朝だぜ!帰ってから寝れそうにねぇな!」 敬治が眠そうに目をこすりながら言った。 「授業中に寝ればいーじゃん♪」 マイペースな理杏の一言に、結月が鋭く睨みをきかせる。 しかし、睨まれている理杏は、全くそのことに気付いていなかった。 「…ねえ、あれ…」 突然、唯華が怯えたような声で、指を震わせながら何かをさした。 五人は、一斉に唯華が指さす方を向いた。