2/3友達

たわいもない会話をしながら、ランチを食べ終える。

私の気持ちも随分据わってきた。

最後のドリンクが運ばれてくる。

私は、コーラ。

マドカはホットコーヒーだった。

コーヒーか。

私は昔からコーヒーってどうも苦手。

おいしいって思ったことない。

コーヒーをおいしく飲める人って、なんだか大人な感じがするんだ。

しばらく見ない間に、マドカは随分大人っぽくなった。

全寮制で厳しいから、髪型もストレートの長髪のままだけど。

なんだか、ふわっと香り立つ、女らしさみたいなものが感じられた。

私には到底出せないものだけど。

「マドカ、なんだかきれいになったね。」

「え?うそ。うそでも嬉しいけど。」

マドカはカラカラと明るく笑った。

でも、どことなく寂しそうに見えるのは気のせい?

「カツヤは・・・・どう?仲良くやってる?」

マドカはコーヒーに目を落としながら聞いてきた。

「あ、うん。まだ付き合い始めてそんなに経ってないからよくわかんないけど。カツヤは優しいよ。」

「そっか。」

「うん。」

「カツヤから、告白したんだよね?」

「うん・・・ってどうしてわかったの?」

「いや、カツヤからそう聞いたから。」

「・・・そっか。まだ連絡とりあってるんだもんね。」

急に心の奥の方がきしんだ。

嫉妬とはまた違う何か。

信じてたものに裏切られた、そんな感覚。

「カツヤは、ナツミにかなり本気っぽいよね。」

「そう?」

敢えて白々しく言ってみた。

「そうだよ。わかんない?私が付き合ってた頃は、いい気になって色んな女の子にちょっかいかけてたけど、今はナツミに一途じゃん。」

「さぁ、どうだか。」

「信じてあげてよ。」

「でも、マドカとは連絡とりあってるんでしょ?」

マドカはだまった。

私・・・嫌な性格。