「…そう。いらっしゃい。少し待ってて」

そう言って、作業を中断させ部屋から出て行った。

数分後に、大きな長方形の箱を抱えて戻ってくると、私にその箱を開けるように促し、それに従った。

箱の中には、桜のようなほんのり薄いピンク色のドレスが入っていた。

どうしてこれを渡されたのか意味が分からなかった。

ドレスを見て、首をかしげている私に裏地を見てという声がかかった。

裏地…?



……MAID IN M?



Mの文字を見て勢いよく顔をあげると、深く頷く社長の顔があった。



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