二十分後と少し時間が経って、木材の中から出てきた恵に急いで駆け寄ると、頭から血を流しながらも少しだけど、意識があり、血のついた手で私の頬を触るとにこりと微笑んだ。
頬に添えられた手に触れようとすると、私の手とすれ違うように恵の手は地面に落ちた。
パチン―――
大きな音でもないのに、その音はとても大きく、冷たく感じた。
床に落ちた手を力強く握るけど、暖かく朱いものが無情にも広がっていく。
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頬に添えられた手に触れようとすると、私の手とすれ違うように恵の手は地面に落ちた。
パチン―――
大きな音でもないのに、その音はとても大きく、冷たく感じた。
床に落ちた手を力強く握るけど、暖かく朱いものが無情にも広がっていく。
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