ことは二年前――

当時十五歳、読者モデルをしていた私に、一本の電話があった。

その電話の相手は、大手プロダクション、ドリーム・インからでうちの事務所に入らないかというもので、考えるまでもなく一言返事で、その話を喜んで受けた。

少しだけど、読者モデルという仕事をしていたおかげなのか、売り出し方がよかったのか徐々に雑誌の表紙を飾り、あっという間に特集まで組んでもらえるような存在になった。

そんな仕事をこなしていく中で、恵と出会った。



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