スッと私の横をくっついてきた黒い車に乗せられた。

体制を崩しても、思考はしっかりとしているもので、誘拐!?と一瞬焦るものの、見上げた先にある見覚えのある顔を見て、それはないと認識する。

「あの…これは一体なんなんでしょう?」

「あはは。ごめんね。修平に頼まれたんだよ。説明しても、来てくれないかと思って」

図星。
この人、だてにマネージャーをしていない。


.