ナルシストの隣

「…すみません」

「じゃ、キミ!赤外線しようよ」

ん?展開おかしくない?

私があまりにも興味を示さないから壊れたのか?

「あの…意味が分からないんですけど?」

冷たく言うと、短髪で眼鏡をかけた男の人が修平より先に答えた。

「修平、キミの事が気に入ったみたいだから。あっ、私はこいつらのマネージャーの榊(サカキ)です」

「…はぁ。でも結構です。失礼します」

受け答えだけして、その場を後にすると、やっぱりと言うべきか、修平が後を追ってきた。



.