呪文を唱えていた修平は、何かひらめいたらしく、こう尋ねてきた。

「きっと、僕のファンじゃないんだな。でっ?誰のファンなんだ?」

自分のファンじゃないから名前を間違えても仕方がないと判断したらしい。

でも残念。

私は、あなたが望んでるような事は言わないよ?

「特には…」

この答えに流石に、他のメンバーも反応した。

「はっ!?」

「…」

「ふ〜ん」

あはは。

そうなりますよね。

でも、本当の事だし、媚びを売っても仕方ない。

何の特もないし。



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