二人ともモテるから、いつもよりドアの外にはきっとたくさんの人がいる。
「それより、ハイ!織ちゃん」
雷先輩がいきなり右手を私の前に突き出して来た。
なんだろうと不思議に思っていると、「手を出して」と言われた。
おそるおそる手をだすと、そのうえに手を出して拳にしていた手を開いた。
私の手の平になにかがおちてきた。
「これって・・・制服のボタンですか?」
「そっ。第二ボタン。
いらない?」
雷先輩が首を傾げてきいてきた。
「いえ!うれしいですけど・・・」
私は言いながら隣にいる新菜先輩をチラ見した。
・



