翌日、はやる心を抑えながら私は、昨日、ユウタと出会った廊下に向かっていた。


「けっこう、いい線いってると思うんだけどなぁ」


薄暗い廊下を見回しながら呟く。

しかし、なにぶん方向音痴。
しかも、迷いこんで偶然辿り着いた場所。

行こうと思っても、そうそう上手く辿り着けるものじゃない。


「まいったな……」


案の定、途中で行き詰ってしまった。
これからどうしようかと辺りに視線を巡らせる。


「ん?」


廊下の先に見覚えのある白い服が目に入った。
ユウタだ。見間違いじゃないと思う。

私は自然顔を綻ばせながら足を進めた