眠り姫は、手を大きく広げて、まるで鳥が舞うように、ドラゴンを見上げます。



「鳥かごに入っている鳥ではなくて、自由に、空を飛ぶ夢よ。


閉じ込められていない、綺麗な鳥の夢よ。


きっとわたしは、いつまでもここにいては、いけないんだわ。」



ドラゴンは驚きます。


眠り姫が、塔から出たがっているのです。