そう言ってサタンは黙ってしまった。サタンは今まで人の心の声を聞いていたのが普通だったけど…もう暫く何も聞こえない。サタンは心で思った…


【こんなに人の心の声が聞こえないって言うのはさびしい物なのか?】


サタンは魔界に居る時も人間界に来た時も、どんな些細な事でさえ聞こえたのに…今は何も聞こえない…。


【何で俺様は自分から玉を飲みこんでしまったんだろうか…。本当の俺様はこんな奴じゃない!でも…明美の前だと違う俺様になってしまう…】


「う~ん」


考え込んでいるサタンを明美は黙って見ていた…


【今の私に出来る事は…】


その頃、魔界にいるダークは…


「困ったな~何でサタン様と連絡がとれないんだ(汗)」


実はサタンとダークの連絡方法は心の声でダークがサタン様と言うと、
サタンが現れたのだった。でも…今はそれが出来ない何故ならサタンには人の?
声が聞こえないからだった…


「サタン様との連絡方法が他にないか調べてみよう」


ダークはサタンとの連絡方法を調べていた…


その頃、サタンは…

【明美を思う気持ちを優先したが…俺様らしくないな】

本来のサタンは誰もが恐れてしまうほどの、魔界で有名な残酷な男だが…
明美の前だと別人だった…