犬神さまのお嫁さま

 …というやり取りがあり冒頭に続く訳で。

 どうやら希彦としては「助けてやったんだからお礼(どうやらキスが所望らしい)をしろ」というのが要求らしい。

 絶対するかっつーの!



 「だいたい私がどれだけ迷惑してると思ってんの?その上礼をしろって馬鹿じゃないの!」

 「当り前だろう、お前は俺の嫁だぞ?」

 「ふざけないで!誰がアンタの嫁なんかに――」



 私が希彦を睨み抗議の声を上げたところでヤツが私の手首を掴んだ。

 そして掴んだ手をそのまま自分の方へと荒々しく引き寄せる。