RURURURURU♪

誰だろう…。

中学三年間はとても早かった…。

今日は卒業式…。

ケータイに電話が入った。

『もしもし??夏那??卒業おめでとう…。』

この声…先輩…。

「ありがとうございます…。」

私は最高の幸せ者…。

『夏那??俺…お前のこと好きだわ…。』

そっと囁いてくれた…。

名前の呼び方も変わった…。

「先輩…卒業式が終わったら行きますね…。いつものところで…。」

そういった直後卒業生のアナウンスが鳴った…。



先輩の顔を見た私は号泣きした…。

「先輩…。」

そっと大好きな大きな手で、涙をぬぐってくれた…。

『俺と…付き合ってよ…。好きだよ…夏那…。』

素直な真剣なまっすぐな瞳…。

今度は信じよう…先輩を…。

「はい、喜んで…。」



視界が晴れて青空がのぞく。

これからもきっと君の手で私の涙を…空の涙を…。