冬休みに入り



あたしは朝から

慧優のマンションに

向かっていた




もちろん慧優と

話を付けるために

今後のこと

相手のこと

今どんな気持ちでいるのか



聞きたいことが

たくさんあった





マンションの前に着き

深呼吸をしてから

あたしは慧優の部屋に

向かった



部屋の前で

もう1度深呼吸して

玄関の戸を開けた



あたしは一瞬

時間が止まった気がした





玄関に見たことのない

女物のパンプス

しかも1足だけ…




あたしは動けないでいた

中に入ることも

外にでることも

できなかった