運命のヒト

俺達は、残り少なくなった中学生活を俺らなりに大切に過ごしていた。


今日も朝一で学校に行く。

で、いつものように下駄箱で一日過ごす。

今日は、健二がまだ来てない。

昨日も奈々さんと会っていたらしいし、寝坊でもしてるんだろうと思っていた。



ちょうど昼過ぎ、健二がやって来た。


そして、来るなり、俺にこう言った。

「優士、桃子のことはもう大丈夫や!!」

健二、ホンマにお前は相変わらずやな・・・。

いつもあいつのことを心配して、その上、あいつが傷付いたりしないように仕組む。

いつも陰で助けている。

そのことにあいつは気付いてないけどな。


「何がだよ!?」

今度は、一体、何をしたんだよ??

「奈々のな、弟のタケルがA高行くんや!
 タケルに桃子のこと任せたし、
 もう安心や!」

健二は満足そうな顔をして、そう言った。


「タケル、高校行くんか?」

「そうなんや!!」

「マジかよ??」

俺は、あのタケルが高校に行くこと自体が信じられなかった。